子の心どう育む香山さんが講演 松山で愛教研行事
愛媛県内公立小中学校の教職員でつくる県教育研究協議会(愛教研)の創立55周年記念行事が7日、松山市祝谷町1丁目のエスポワール愛媛文教会館であった。約400人が参加、精神科医の香山リカさん=写真=が「子どもの心を育むということ」と題して講演した。
香山さんは、人気漫画「黒子のバスケ」をめぐる連続脅迫事件に触れ、逮捕された男性は誰からも関心を持たれずに人生を過ごしてきたと分析。「両親や教員といった誰かが彼をほめるなど一言声を掛けてあげれば、人生は変わっていたかもしれない」と述べた。
「子どもは大人と同じく、丁寧に悩みに耳を傾けるだけで自ら答えを出していく力がある」と説明した上で「自分のことを分かってくれているという安心感が前提になる」と訴えた。
「これからの愛教研を語る」をテーマにした会員らによるシンポジウムもあった。